
出したい価値が変わった。部長を辞めて、教育×AIのPdMを選んだ理由
はじめまして。
2026年9月にキカガクへ入社した、プロダクトマネージャーの三ヶ田純です。
現在は、自社プロダクトを開発する組織であるプラットフォーム部に所属し、社内のさまざまな情報のインプットと共に、担当プロダクトのグロース戦略策定を行なっています。
前職は全国で保育園を運営する会社で、IT・クリエイティブ部門の部長をしていました。そこから転職活動を経て、スカウトをきっかけに知ったこの会社に入社しました。
なぜ転職したのか、なぜキカガクだったのか。
まだ社歴ひと月程ですが、だからこそ書ける内容もあると思い、整理してみました。
なぜ転職しようと思ったのか
前職には6年半いました。保育園と保護者を繋ぐコミュニケーションプロダクトの立ち上げと全園展開含め、10以上のシステム導入をリードしたDX推進担当をしつつ、並行して4年間部長として20人規模組織のマネジメントを行っていました。
挑戦したいと思っていたことはある程度やれた一方で、「このあと何したいんだっけ」「このままでいいのか」という問いに直面しました。
インハウスのIT・クリエイティブ部門なので、つくったものは社内で使われ、業務が変わり、現場が楽になる。その価値は十分出してきた手応えがありました。
でも「このプロダクトは事業としていくら稼いだのか」と聞かれると、自分の仕事は直接つながっていない。世の中はAIによって大きく動いている。ITに関わる身として今その変化を事業の真ん中で扱う側にいたい。
今後のキャリアを考えたとき、事業側で売上をつくる経験が自分に欠けていると気づきました。
今思えば、前職で事業サイドの人たちと多く仕事をしたことで、自分がそこの経験を積めていない劣等感もあったのかもしれません。自分が出したいと思える価値が変わっていたのだと思います。
この会社で役員に昇進したいのか、別のポジションに挑戦したいのか。はっきりした答えは見つかりませんでしたが、会社の中での自分の役割と、これから積みたい経験がかみ合わなくなった、そんな感覚で気づけば数ヶ月過ごしていました。
前職に不満があったというわけではなく、なんとなくそういうタイミングだったのだと思います。

何を軸に転職活動をしていたのか
家族に転職しようか相談した時、一番心配していたのは働き方でした。
前職はフルリモートで裁量労働制。小さい子どもがいる身として非常に働きやすい環境で、転職することでここが崩れることは避けたいというのが妻との結論でした。
よって「今と同程度の働き方ができるか」は企業を見る上での基準になりました。
びっくりするくらい受けられる会社が減ったので、改めて前職の働きやすさを実感しました。
そのうえで転職を通じて実現したいこととして以下3つを設定しました。
- 事業サイドで売上にアプローチできるポジション(PdM)
- 手を挙げられる挑戦機会の多さ(打席に数多く立てる環境か)
- ITにしっかり投資をする姿勢の経営方針(IT人材としてITに投資されるかが成長機会に直結)
職務経歴書を整理する中で、プレイヤーとしてもう一度イチから挑戦したいと考えるようになりました。
ドメインは前職が「教育」だったので、経験が活きるならベストと思いつつ、母数が少ないのでかなり広く見ていました。
キカガクからスカウトが届いたのもそんな最中です。初めて聞く会社でしたが、フルリモート・フルフレックス、IT×教育、DX推進の経験も活かせるPdMのポジション。気づいたら面接を受けていました。
なぜキカガクだったのか
決め手は二つあります。
「あるべき教育で、人の力を解放する」に対する本気度
選考は一次、最終、そのあと社員の方たちとの食事会。最初の接点から最後まで、ネガティブになった瞬間は一度もありませんでした。
ただキカガクは未上場企業なので数字が外からは見えません。他に受けていたSaaS企業は「累計何十億円調達」などと謳っている中で、そういう会社と比較すると資金調達や投資方針、今後の成長見通しが想像しにくかったです。もちろん派手な調達額と内側の実態は別物であることは理解していたので、最終面接で代表の大崎さんに聞いてみました。
返ってきたのは、「ミッションを実現するための意思決定を最優先にしたい」。
すごく納得感がありました。
投資判断は強烈な説明責任が裏に存在しますし、本来投資したくても別の力が働いて優先度をずらさざるを得なくなることがあります。
それによってミッションとは別の方向に意思決定するくらいなら、本気でミッションドリブンで経営したい。そんな強い意志をその言葉から感じました。
また大崎さんに限らず、選考の中で対話した方々が、会社の良いも悪いも赤裸々に話してくれたところもすごく好感が持てました。その上で、みんなが共通して「教育」に対してもっとよくできるという想いを持っていて、素敵な会社だなと思いました。
AIの会社がものすごく温かかった
オファー面談時に、内定通知とともにオファーレターをいただきました。
現在の上長であるVPoPの丸山さんから、なぜキカガクが私に入社してほしいと思ったのか、面接を通じて私がこの転職で実現したいと話したことに対し、キカガクならどういう環境が用意できて、どんな挑戦機会を提供できるのかをご説明いただきました。
さらに選考で会った人たちの写真と、一人ひとりからのメッセージが書いてありました。
過去の転職も含めてこういう経験はしたことがなかったので、率直に嬉しかったですね。
転職活動を通じて、ゴーかノーゴーか以外のフィードバックをもらえる機会ってほとんどないので、こんなしっかり気持ちを返してくれることに感動したのを覚えています。
エージェントの担当者も「ここまでのオファーレターは初めて見ました」と驚いていました。
AIで効率的にフローを終わらせてもいいのに、選考を通じてこの会社の人の温かさを感じました。他社からも内定をもらっていたので極力フラットに冷静に比較しようと思っていたのですが、オファーレターを読んだ一瞬の感情の高ぶりで即決しました。

入ってみたら、業務の多くがAIに代替されていた
入社後のギャップは今のところ全てポジティブな方向です。ただ、一番大きかったギャップはAIネイティブに組織構造から変わっていることでした。
エンジニアがClaude CodeやCodexで開発している会社はもう珍しくありません。でもキカガクでは開発組織だけではなく、他の組織も含め全社的な業務フロー・開発フローがすべてAIを使う前提で整備されていました。
組織構造も実質「経営」「社員」「AI」の3層で動いており、Zoom会議も自動的に議事録が取られてNotionのデータベースにフルオープンで蓄積されます。あらゆる社内情報はClaudeやNotionでアクセスでき資料作成もすぐに作れてしまうため、アウトプット自体の価値はあまりなく、背景・目的・ゴールが強く意識される環境です。
つい最近リリースされた「あるべき教育のアップデートと、人間回帰。R&DとCHRO、二人が見つめる「これからの教育」の記事
で、経営はAIネイティブ化はまだ道なかばで、10点中2点だ3点だとおっしゃっていた中でお恥ずかしながらなのですが、私からすると非常に進んだ会社という印象で、早く自分の中の基準をアジャストしないとと焦っております。
PdMの仕事に目を向けても、前職で私が価値を出してきた一部に、要求・要件を整理し、画面を設計し、開発されたものをテストし、リリースされたものをシェアすると言った仕事がありましたが、ここでは全てAIによって開発効率が上がったエンジニアがその役割を担っています。
そこにPdMとして出す価値はなく、より上流側で価値を出すことが求められていると感じます。まずは仕様理解も含めディレクションでクイックウィンをと想定していたのでギャップはありましたが、むしろこういう事業グロースに集中できる環境を求めていたので、ポジティブに頭を悩ませている現在です。
同じ問いを持っている方へ
もし今、「自分が出したい価値は、もう手を動かすところにはない気がする」と感じているエンジニアやPdMの方がいたら、キカガクは一度話を聞いてもらう価値がある場所かもしれません。
この会社では、AIが実行を担う前提で組織が組まれているので、人に残っているのは、何を、なぜつくるかを決めて、数字や心を動かすことです。もしかすると現在の価値の出し方とのギャップを感じることもあると思います。ただ、時代が逆行することはないので、早くその前提で仕事をして、価値を出すことに挑戦したい人にとっては、恵まれた環境にあるんじゃないかなと思います。
同じ問いを持っている方は、ぜひカジュアル面談から気軽に声をかけてください。会社の全体像は会社紹介デッキにまとまっていますのでご一読いただけたら嬉しいです。

